ゲームのあとの祭り

サッカーの試合を観て思ったことを書きます。

湘南残留!

J1リーグ最終節、ベルマーレはアウェイで名古屋グランパスと対戦し、2-2の引き分けという結果になりました。




勝ち点40で並んではいたが、得失点差でベルマーレとグランパスでは2の差があり、試合前の時点で優位だったのは引き分けても残留が決まるベルマーレ。


一方のグランパスは引き分けても、同じ勝ち点40でベルマーレと同じ得失点差のサガン鳥栖、勝ち点41で横浜F・マリノスとは並んではいても得失点差で大きくマイナスが生じているジュビロ磐田の結果に左右される、ベルマーレよりも厳しい条件下の中で試合をすることになった。


ベルマーレとしては、今季を象徴する試合内容だったとも言える。


チョウさんが監督就任から打ち出してきたカウンタープレスから攻撃を展開して菊地俊介の先制点を生み出し、最終ラインの山根視来お得意の“ヌルヌルドリブル”から決定機を創ってPKを獲得し、移籍加入初年度から攻撃の中心選手としてチームを引っ張ってきた梅崎司のハートの強さを感じるシュートで2点リードする展開に持ち込む。


今季加入した山﨑凌吾、金子大毅は、ワントップ、ボランチでそれぞれ持ち味を発揮し、右ウイングバック転向2年目の岡本拓也、左ウイングバックのルヴァンカップMVP男こと杉岡大暉は2人揃って勢いよく攻め続けた。


後半のベルマーレは名古屋の圧力をあえて受ける形に回っていて、このまま進むと入れ替え戦を闘うことになるプレッシャーを背負って攻め続ける名古屋に対して2つのPKを与えしてしまい、得点王のジョーに決められはしたものの、秋元陽太はPKのシュートには反応していたし、山根、坂圭祐、大野和成の3バックは試合終了の瞬間まで、“身体を張りましょうタイム”を高い強度のまま維持し続け、石川俊輝、金子に替わって入った齊藤未月は中盤で奮闘し続けた。


未月と一緒にピッチに投入され、これがJリーグデビューになった現役大学生の大橋祐紀は、全く臆することなくピッチの雰囲気に溶け込み、すでに湘南スタイルを充分に理解しているかのような実力をサポーターに見せつけた。

来年の開幕戦にメンバー入りしても何ら違和感は無いはず。


2-2で試合が終わった後、サガン鳥栖の引き分け、そしてジュビロ磐田の敗戦の一報が入り、順位はこうなった。


13位  湘南  勝ち点41  得失点差 -5

14位  鳥栖  勝ち点41  得失点差 -5

15位 名古屋  勝ち点41  得失点差 -7


16位  磐田  勝ち点41  得失点差 -12


なんと、試合前の時点では13位だったジュビロ磐田がJ1・J2入れ替え戦に回る結末になってしまったのだ。


ベルマーレとはルヴァンカップ決勝後からの中2日で行われた延期試合のことで色々あったがw、サッカーの神様からの手痛い仕打ちが磐田に巡ってきてしまったらしい。


とりあえずは、来年もJ1で闘えることになって本当に良かった。


シーズンも終わって選手の編成のやり繰りも色々と大変ではあるだろうが、これからもJ1に定住していく、ということを考えれば、闘いが終わることはなくて、ひとつの闘いが終わればまたひとつの闘いが始まる。


来る者は拒まず、去る者は追わず。


選手、スタッフの皆様、1年間お疲れ様でした。